板ジャッキ工法はコンクリート構造物を全て切断する事無く、水の力で板ジャッキを膨らませ構造物を解体する工法。
コンクリート構造物の静的解体、PC橋の解体においては水養生不要でコストの大幅低減、シンダーコンクリートの撤去、PC柱のレベル調整、地震、災害時のレスキュー用救助通路確保等に活用できる。又耐震診断等を行う際の表層剥離や耐震補強工事等を低騒音にて施工可能。
規格 | 形式 | 全長 mm | 全幅 mm | 全高 mm | 質量 kg |
原動機出力 kW | 備考 | 付属品 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
100型(エンジン式) | J100E | 670 | 540 | 975 | 51 | 3.7kW | 最大圧力10Mpa | 10mホース1本付 |
300型(エンジン式) | J300ES | 685 | 648 | 938 | 103 | 3.7kW | 最大圧力30Mpa | 10mホース2本付 |
100型(モーター式) | J100M | 670 | 540 | 827 | 57 | 3相200V2.2kW | 最大圧力10Mpa | 10mホース1本付 |
300型(モーター式) | J300M | 685 | 648 | 938 | 119 | 3相200V2.2kW | 最大圧力30Mpa | 10mホース2本付 |
板ジャッキ | 形式 | 全長 mm | 全幅 mm | 全高 mm | 質量 kg |
原動機出力 kW | 備考 | 付属品 |
100×1000×1.2t | IT100 | 1000 | 100 | 2.4 | × | × | × | × |
100×500×1.2t | IT50 | 500 | 100 | 2.4 | × | × | × | × |
板ジャッキプレス機 | 形式 | 全長 mm | 全幅 mm | 全高 mm | 質量 kg |
原動機出力 kW | 備考 | 付属品 |
プレス機1.2t用 | × | 350 | 125 | 355 | 33 | × | × | × |
プレス用油圧ポンプ | × | 210 | 200 | 345 | 19 | AC100V450W | × | 油圧ホース付 |
板ジャッキの有効面積は溶接部分が除かれるので97cm×7cm=679cu。板ジャッキは鉄の為、膨らますのに4kg/cuの圧力が必要になります。板ジャッキポンプの最大圧力が300kg/cu−4kg/cu=296kg/cuが最大圧力となります。従って679cu×296kg/cu= 200984kg(約201ton)の力が板ジャッキの拡張力(コンクリートを破壊する力)となります。
板ジャッキ拡張前
板ジャッキ拡張後
板ジャッキ拡張前断面
板ジャッキ拡張後断面
型式 | サイズ | 最小挿入幅 | 拡張力 |
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IT50 | 50cm×10cm | 3mm | 97t/30Mpa |
IT100 | 100cm×10cm | 3mm | 200t/30Mpa |
耐震補強工事に伴い防音壁の一部を板ジャッキにて撤去した工事
カッターで一部を切断し残りを板ジャッキにて破壊
ワイヤソーでの切断時咬み防止対策としてクレーンと板ジャッキを併用した工事
ウォールソーにて15cm切断し残りを板ジャッキにて破断した擁壁の撤去工事
ウォータジェット等で行っている表層剥離を板ジャッキにて撤去。また耐震検査等にも応用できる
厨房のシンダーコンクリートの撤去工事
川中の水道管を撤去する工事水中にて板ジャッキを使用
コンクリートカッターで20cm切断し残りを板ジャッキにて破断した床盤の撤去工事
@解体物の引張り強度を算出⇒A切断深さ選定⇒B解体物の残り断面積より破断力を算出⇒C板ジャッキの使用枚数及びサイズを選定⇒D施工⇒Eハンドブレーカー等で最低5cm程度の自由面を確保する(破断時に板ジャッキが膨らむスペースが必要・構造物が横にずれる為に必要、自由面がある場合にはEの作業は不要)⇒Fシンダーコンクリートをウオールソーにて切断し板ジャッキにて撤去(最初に小割寸法に全て切断してしまうと、板ジャッキ使用後にカッターの溝が縮まってしまうので1ブロック破断後、ウオールソーで次のブロックを切断)⇒G順番に板ジャッキにて撤去⇒H後はF〜Gを繰り返す⇒I撤去完了