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板ジャッキ破壊工法

板ジャッキ工法概要

板ジャッキ工法はコンクリート構造物を全て切断する事無く、水の力で板ジャッキを膨らませ構造物を解体する工法。

コンクリート構造物の静的解体、PC橋の解体においては水養生不要でコストの大幅低減、シンダーコンクリートの撤去、PC柱のレベル調整、地震、災害時のレスキュー用救助通路確保等に活用できる。又耐震診断等を行う際の表層剥離や耐震補強工事等を低騒音にて施工可能。

《板ジャッキスペック表》
規格形式 全長
mm
全幅
mm
全高
mm
質量
kg
原動機出力
kW
備考付属品
100型(エンジン式)J100E 67054097551 3.7kW最大圧力10Mpa10mホース1本付
300型(エンジン式)J300ES 685648938103 3.7kW最大圧力30Mpa10mホース2本付
100型(モーター式)J100M 67054082757 3相200V2.2kW最大圧力10Mpa10mホース1本付
300型(モーター式)J300M 685648938119 3相200V2.2kW最大圧力30Mpa10mホース2本付
板ジャッキ形式 全長
mm
全幅
mm
全高
mm
質量
kg
原動機出力
kW
備考付属品
100×1000×1.2tIT100 10001002.4× ×××
100×500×1.2tIT50 5001002.4× ×××
板ジャッキプレス機形式 全長
mm
全幅
mm
全高
mm
質量
kg
原動機出力
kW
備考付属品
プレス機1.2t用× 35012535533 ×××
プレス用油圧ポンプ× 21020034519 AC100V450W×油圧ホース付

板ジャッキの拡張力

板ジャッキの有効面積は溶接部分が除かれるので97cm×7cm=679cu。板ジャッキは鉄の為、膨らますのに4kg/cuの圧力が必要になります。板ジャッキポンプの最大圧力が300kg/cu−4kg/cu=296kg/cuが最大圧力となります。従って679cu×296kg/cu= 200984kg(約201ton)の力が板ジャッキの拡張力(コンクリートを破壊する力)となります。

板ジャッキ拡張前

板ジャッキ拡張後

板ジャッキ拡張前断面

板ジャッキ拡張後断面

《板ジャッキサイズ》
型式サイズ最小挿入幅拡張力
IT5050cm×10cm3mm97t/30Mpa
IT100100cm×10cm3mm200t/30Mpa

現場施工例

耐震補強工事

耐震補強工事に伴い防音壁の一部を板ジャッキにて撤去した工事

 

PC解体工事

カッターで一部を切断し残りを板ジャッキにて破壊

 

ケーソン・ピア解体工事

ワイヤソーでの切断時咬み防止対策としてクレーンと板ジャッキを併用した工事

 

擁壁撤去工事

ウォールソーにて15cm切断し残りを板ジャッキにて破断した擁壁の撤去工事

 

表層剥離工事

ウォータジェット等で行っている表層剥離を板ジャッキにて撤去。また耐震検査等にも応用できる

 

シンダーコンクリート撤去

厨房のシンダーコンクリートの撤去工事

 

水道管撤去工事

川中の水道管を撤去する工事水中にて板ジャッキを使用

 

床盤撤去工事

コンクリートカッターで20cm切断し残りを板ジャッキにて破断した床盤の撤去工事

 

板ジャッキの作業概要:シンダーコンクリート撤去工事

@解体物の引張り強度を算出⇒A切断深さ選定⇒B解体物の残り断面積より破断力を算出⇒C板ジャッキの使用枚数及びサイズを選定⇒D施工⇒Eハンドブレーカー等で最低5cm程度の自由面を確保する(破断時に板ジャッキが膨らむスペースが必要・構造物が横にずれる為に必要、自由面がある場合にはEの作業は不要)⇒Fシンダーコンクリートをウオールソーにて切断し板ジャッキにて撤去(最初に小割寸法に全て切断してしまうと、板ジャッキ使用後にカッターの溝が縮まってしまうので1ブロック破断後、ウオールソーで次のブロックを切断)⇒G順番に板ジャッキにて撤去⇒H後はF〜Gを繰り返す⇒I撤去完了